2008年1月31日木曜日

無責任な人々二 ・・・ 相手にする必要はないと思う

最近個々の環境問題に否定的な本やテレビについて、意見を聞かれることあります。それらを見ていないので正確には分かりませんが、内容をまた聞きするには、何事も注目されているものに対し、非難するレベルのものではないでしょうか。特に相手にする必要はないと思います。揚げ足をとるような学者やジャーナリズムも少なくありませんので。

ただ昔からそうですが、マスコミ等の環境問題の紹介で、断定のし過ぎや伝え方の間違いが目に付くのは事実です。その点の指摘は大事だと思います。

環境問題は、複雑で膨大な自然や生物のシステムを相手にるすので、どうしても完全なる科学的実証が難しかったり、不確性が残ります。そこら辺をつけば、一応論理を体裁立てて、反対のことを言うのも難しくありません。

日本の公害の歴史でも、あれだけの悲劇、辛苦、損害をを生み出した水俣病も、完全な科学的実証がされるまでの何十年かかりました。それは「工場から出る水銀は生物に影響がない」と無責任な学者が主張し、業界全体がそれに応援していたからです。その何十年の間工場からは水銀を排出され続け、最終的に膨大な悲劇と被害を生んでしまいました。その学者たちは責任を負っていません。

いつの時代も無責任な人々はいるものです。

国連にも出された水俣悲劇の象徴的写真(リンク)
http://www.pku.edu.cn/life/xuehui/yasp/pic-sheyingdashi/eugene%20smith/Tomoko%20Uemura%20in%20Her%20Bath.jpg

無責任な人々一 ・・・ 温室効果ガス代わりに放射能では

温室効果ガス排出の代わりに、放射能汚染はもっと困ります。

温室効果ガスによる気候変動(温暖化)は環境問題の一つです。先日のあるシンポジウムのパネルディスカッションを聞いていて、電力会社のある有名な方が、ちょうど温暖化問題で会場がヒートアップしている時に、「だからこそ環境問題を解決するために、二酸化炭素を出さない原子力をカーボンオフセットにしましょう」と話していて、腰を抜かしそうになりました。カーボンオフセットとは、本来発生二酸化炭素を植林やクリーンエネルギー等で相殺することです。

確かに原子力から多大な恩恵を受けています。温室効果ガスも出ません。ただなにが問題かと言えば、未だ放射性廃棄物の処理技術がなく、廃棄場所もまだ見つかっていないことです。それに加えて六ヶ所の核燃料サイクルは、実際に一定の放射能が大気や海中に排出されてしまいます。これらが将来、人類が手に負えない、取り返しのつかない、深刻な環境問題になることが予想されるからです。

しかしながら、将来の世代に対し、いったいどのような責任を持って、原子力をカーボンオフセットにしようと言えるのでしょうか。せめて少しでも処理技術等の目処がたってから発言して欲しいものです。

2008年1月21日月曜日

環境の世紀へ 今年は大きな一歩に

 長年環境のこと見ていると、時に大きく時代が動く時があります。今年はそんな年になりそうです。

環境といっても、注目されているのは「温室効果ガスによる気候変動」です。注意しなければいけないのは、これは環境問題の一つに過ぎません。他に世界的に見ても、廃棄物処理等、重要な問題は山積みです。

「不都合な真実」のゴアさんと国連IPCCのノーベル平和賞から加速した、気候変動(温暖化)対策への国際的な動きは、マスコミがついてきて大変な熱となり、その後ダボス会議や日本の施政方針演説、そして洞爺湖サミット(写真:会場)でも最重要課題となります。加えてアメリカでは温暖化対策や環境全般に興味を持つ民主党の勝利が予測されるので、この動きはしばら続くと思われます。

一点心配なのは、政府の施政方針演説やテレビ等マスコミの報道見ていると、熱が先走って客観的な事実や予測、対策が脇に追いやられることです。

大事なことは、熱だけでなく、事実や予測を整理・判断して、意味のある施策や枠組みづくりや、個人の日々着実な行動が大事だと思います。(写真:サミット会場の洞爺湖)

2008年1月15日火曜日

今年は、言って見ませんか!

 お店や事務所、学校等冷暖房で暑すぎたり、寒すぎたりすることが多々あります。温暖化問題がさけばれるなか、夏等冷房で寒すぎて体調壊すなどはまさに本末転倒です。お店等で実は皆が寒いと思っているケースも多々あります。

そのまま我慢していれば、

皆不快+事務所・店の経費大+温暖化等地球環境の悪化
ですが一言言って室温変えてもらえば、
皆快適+事務所・店の経費削減+地球環境にも配慮
となります!

誰しも一言言うのはすごく嫌なことだし、謙譲や我慢は日本の美徳ですが、明らかに三方皆損な場合は、言わないことは単なる「逃げ」になってしまいます。言い方気をつけて、勇気もって今年はどんどん「言い」ましょう!

しかしクレームはつまらないことでも疲れます。
地域の美化でも皆努力しているのに、新宿区公園局が地元公園の入口に自転車等置かれないためのバリケード(写真)をつくりました。これは、道の邪魔、美観悪、意味なし(取ったらまた直ぐ置かれる)の三点セットなので、区の担当者に撤去お願いしたら「道の半分は区の土地だから」という不明な回答で、なんとそのまま六ヶ月放置しっぱなしです。
先日町の新年会で新宿区長が来場していたのでこの話をすると「直ぐ撤去する」と憤慨してくれましたが、なんと区長ですら部下担当部署の抵抗にあっているそうです。能力とセンスのない区職員がいると皆が不幸ですが、こんなつまらないことでも言い続ける必要があるのでしょうね。

2008年1月10日木曜日

綺麗事

 銀座の82才の寿司職人の名店が、仏のミシュランで三ツ星取り話題になり、NHKの仕事の流儀でも放送していました。

「まだ私の寿司に改善の余地がある気がする」という向上心も尊敬しましたが、もう一つ驚いたのが、調理機器・器具や調味料入れ等にプラスッチク類がほとんどないことです。

レストランやお店に行くと、さりげなく調理場を見るようにしていますが、プラスチック類の多さに驚かされます。ものによっては、味も薄いオブラートがかかる感じや、環境ホルモンの心配等で好きではありません。実際厚生労働省でも最近規制が増えています。

名人は、調理器具も「綺麗事」でなければいけない、と話していましたが、それは味や環境(安全)の観点も本能的に感じているのかもしれません。今度お店で是非確認したいと思いましたが、予約は取れなさそうですね。

2008年1月5日土曜日

闘い の年に

今年も宜しくお願いします。12月は相当忙しくブログ書く余裕がありませんでしたが、今年は週一回は頑張りたいと思います。

さて本題です。年頭に思うのは、当たり前ですが、やはり平和がいいですね。戦争や闘いは最後まで避けるべきだし、イラク戦争など簡単に支持するのも許されません。日本はまだ平和ですが、来週末の給油法など暗殺されたブット氏のパキスタンとも深く関わってくるので、もはや他人事ではありません。

しかし社会の中でも嫌でも闘いはふりかかってきます。まだ新年一週間も経っていないのに、二件の環境系の裁判・紛争に関わることになりそうです。化学物質過敏症と地域の建築・開発の件で、共に大企業や行政等が相手で泣き寝入りも見過ごすことも出来ませんでした。ただ今の時代、地域や個人でも、主張や方法が間違っていなければ十分勝算あるのがありがたいです。
しかし世の中、個人では良い人多いけど、どうして組織になると人の痛みが分からなくなること多いのでしょうか。

環境ビジネスのある仲間は、司法試験まで受かって、弁護士資格も持つそうです。これは環境事業・活動を円滑に行う上で理想的です。明治時代の足尾銅山田中正造の時代から環境活動には裁判が付物です。

今年は鬼になることも多いと思い、この写真に鬼面を探していたら、こんなきれい鬼の写真見つけました。鬼蓮(オニバス)という東京都の天然記念物だそうです!闘いなど本来自分自身とやるもので、やっぱり他とは平和がいいですね。