2012年2月20日月曜日

被災地の牡鹿から初ワカメ

震災後、希望を捨てず一から再開したワカメ養殖の生育が良いらしく、3月に刈り取りに向けて、間引き物を早々に送って頂いた。
地元では昔から、大津波後は海底もさらわれるので、海底に溜まった栄養が出て、牡蠣やワカメが良く育つとの伝えがあったそうで、実際方々で牡蠣の成長も良いと聞く。

今回先日サンバファームからお送りした有機人参や生姜を使った手作りのワカメの郷土料理まで届いた。

どんな状況でも誇り高い人は多く、被災地では「いつかお返しがしたい」と常々被災者の方々から聞かされていたが、震災から一年も経たず、こんなに早く地元の特産品が届いたのは嬉しい驚きだった。

しかし瓦礫撤去も進んだものの未だ「家も街灯もない真っ暗な不気味な町となり怖い」と手紙には綴られていた。

現地ボランティアセンターも、まだ復興への人手が足りないとのことなので、今年もみらいじまでも出来る範囲で現地伺いましょう!

2012年2月15日水曜日

環境ビジネス、民間の役割を考える

国際水ソリューション展の世界水ビジネス市場戦略のシンポジウムに出た。予定会場を超えるほどの参加者、水ビジネスに関わる会社、政府、研究者たちで溢れていた。
これだけ関心が高いのは、皆先が読めないからだろう。そしてシンポジウム出て確信したのは、やはり誰も水ビジネスの航海図を持っていないということだ。
ここ数年の政府の環境政策を見ていると、その浮ついた内容に驚かさられる。韓国の官民環境ビジネスの市場開拓を真似てつくった、日本の官民水連合の世界戦略も、ものの見事に失敗しているが、これは最初から予測されていた。「笛吹けど踊らず」の正反対か、どんなに浮ついた政策でも、皆が直ぐにで飛びつき、そして直ぐに流されていく繰り返しだと思う。
この原因は、まずは政官の戦略があまりに稚拙だからだ。では我々民間が十分にその絵図を書く能力があるかと言えば、それも疑問だ。その結果誰しも真っ当な戦略や責任を持っていないのが今の状況だ。
ただ絵を描く能力はやはり民間にしかないと思う。だから民間がもう一歩上がる努力をして、その役割を果たさねばならないと感じている。

2012年2月7日火曜日

北方領土の日

今日は北方領土の日らしい、知らなかった。
歴史的経緯や距離を見ても、この島々だけは戻ってきて欲しいと常々思っている。流れが無ければ泳いでも行ける近さだ。
前に北方四島のツアーに参加した知り合いが、その人は自然保護とか無縁の人だったが、北方領土の海の豊かさについて熱く語っていたのを思いだす。
しかし玄葉外相や野田首相では強国ロシアと交渉すら出来ないと思う。玄葉さんとは縁と恩が少しあり、さきがけ塾時代の事務局長で、留学時に推薦状にサインして頂いた方だ。ただ失礼ながら、一地域を代表する品の良いお坊ちゃま議員の域は超えない。安住財務や田中防衛大臣見ても、なぜ日本の大臣の重責を、専門性も能力も及ばない人たちが担っているのか、それが日本で許されるのか不思議だ。派閥のパワーバランスを保って党を分裂させないのが理由だろう。
でもその結果今の日本の現状になってしまった。そして民主主義だから選んでる我々国民にも責任はあると思う。
北方領土返還を実現するには、相当な準備と戦略が必要だ。
(画像)別海町役場より

2012年2月1日水曜日

被災地支援の方法は

石巻から海にはみ出た牡鹿半島の先、被災地過疎地域(鮎川)に有機野菜(生姜、人参、里芋)をお送りさせてもらった。昨年何度か訪れ、お礼にマッコウクジラの歯等頂いたところだ。

最初仮設住宅に無償で配る予定だったが、現地のボランティアセンター等とも相談したとこと、被災地に出来た復興市場の八百屋に卸すことにした。

無償支援ばかりだと、物やお金が動かないので経済の流れが起きず、持続可能な復興に繋がらないとのこと。そこで今回は下記支援方式を実施した。

NPO法人みらいじま(寄付含む)で野菜生産者から安く購入→野菜生産者から復興市場八百屋に直送→八百屋にて被災者に安く販売→原価分(卸値)は鮎川ボランティアセンターに寄付。鮎川のボランティアセンターの方々は、公的機関や赤十字からお金もおりず、自分で借金までして、支援活動を続けているので。

有機野菜生産者は、千葉山武のサンバファーム。みらいじまスタッフで、就農二年目にして立派な農産物をつくり、被災地八百屋さんからも「立派な野菜」と褒めて頂いた。ゼロから農業を始め耕作放棄地を開拓して作った野菜は、復興の意思を持つ被災者の方々の励ましになると考えている。

今回はNPO法人朝日キャンプ有志にも寄付を頂き感謝。今後継続的に必要とされる支援を続けるには、お金や人の流れを考える必要もありそうだ。
ただ当面は義援金が貯まり次第、下記団体に直接現金を送る予定。牡鹿で一番被災者の役に立つ仕事をしているのに、一番資金が不足しているので!
Pikari支援プロジェクト
https://twitter.com/#!/ishinomakiovc
ご意見、アイディアある方はどんどんお知らせください。

(写真)褒められたサンバファームの人参