2009年9月28日月曜日

御蔵プログラムが無事終了

 昨日今年の全ての御蔵プログラムが無事終了しました。 厳しくも楽しい3ヵ月でした。
今年も全8回、子供から大人まで、参加者全員がイルカと泳ぐことが出来ました。最終回でご年配の方も、最初初スノーケルで緊張しておりましたが最後には楽しそうにイルカやタカベの群れと戯れていました。
振り返ると、みらいじまが始まって以来、ほとんどの参加者がイルカと泳げるようになっています。これは船頭さんの指導力やスタッフのサポートや励まし、そしてイルカの魅力のおかげだと思います。
最初から泳げる人は問題ないのですが、子供回などでは、イルカと泳ぎたいけど、土壇場で海に入るのを怖がってしまう子は少なくありません。そんな時ある程度厳しい環境をつくると、個人の潜在能力が発揮されるケースが多々あります。船頭さんの時に厳しい口調は敢えてそのような環境をつくっているからです。勇気を持って飛び込むと、より幅広い人生や経験が開けることを体で感じて欲しいのです。
また海では、親子、夫婦、友人でも、極限の状況では、自分の力しか頼れません。船頭さんが良く話す例は、海の中は火の中と同じでたとえ親子の間でも、燃え盛る火の中に取り残された子供を助けにいける親はほとんどいなく、同様に水難事故を見ても、深く沈む子供を潜って助けられる親もほとんどいません。たとえ無理して火の中、海の中に入っても親も亡くなるケースが後を絶ちません。
だからこそ海では子供でも個々が自分を守れる力を持たせる大切さを常々話しています。
「ライフジャケットやウェットスーツは、必要な場合着て、最初から頼らない」という姿勢も、これは海との一体感や自由さを楽しんで欲しいということ加え、やはり可能な限り体一つで海に対応出来る個々でいて欲しいという気持ちがあります。
全員にライフジャケットやウェットスーツを着せるのは、管理者としては一番簡単で確実な安全管理ですが、反面一番安易でその場しのぎの安全管理とも言えるのです。
話しは長くなりましたが、やはり高い安全水準を保ちつつ、個々の力も伸ばせる環境をつくることがプロフェッショナルだと考えています。
最後になりましたが、良き参加者に恵まれたことを深く感謝いたします。そしてスタッフの皆さん本当にお疲れさまでした。全てのスタッフの献身さに感謝いたします。