2009年2月16日月曜日

村上春樹は立派だなぁ

村上春樹さんが、イスラエル最高の文学賞「エルサレム賞」に選ばれ、なんとエルサレム市での授賞式で、イスラエルのガザに対する過剰攻撃を批判したそうです。
各新聞によると、村上さんは「1000人以上が死亡し、その多くは非武装の子供やお年寄りだった」と言及し、「私は、沈黙するのではなく(現地に来て)話すことを選んだ」と述べたそうです。
人間を殻のもろい「卵」に例える一方、イスラエル軍やイスラム原理主義の双方の武器や、それらを使う体制を「壁」と表現して、「私たちは皆、壁に直面した卵だ。しかし、壁は私たちが作り出したのであり、制御しなければならない」と述べて命の尊さを訴えました。そして「どんなに壁が正しくても、私は必ず卵側に味方する」と締めくくったそうです。
イスラエルのガザ攻撃は、世界の良識や良心が見逃してはいけない問題だと考えます。それをイスラエルの真ん中にて表明した村上春樹の勇気は本当に立派です。同じ思いを持つ我々一人一人に続いて欲しい気持ちもあるのかもしれません。
新聞記事
http://mainichi.jp/enta/art/news/20090216dde001040031000c.html
http://www.asahi.com/culture/update/0216/TKY200902160022.html
【スピーチ全文和訳例】
http://blog.livedoor.jp/love_avispa1/archives/51180727.html

【オフィシャル全文】文芸春秋の4月号にスピーチ全文とインタビューが出ています。